こんにちは。けけ(@kekebl0g)です!
前回に引き続き投資本レビューです
私は日中を仕事に捧げている公務員です。
そのため頻繁な株の売買はできないので、積立NISAと外国ETF・個別株の高配当銘柄を少しづつ買い増ししています
今回は私のような兼業投資家、しかもアマチュア長期投資家に向いた本がないかと探していたところで手に取った本です。
今回レビューする本はこちら
「エナフン流割安成長株バイ&ホールド」という本になります
今回の記事では、この本で勉強になった以下のポイントがわかります
今回のポイント
- SNSと株式投資の付き合い方
- 長期投資と短期投資は必要な情報が違う
- 企業分析をすることが簡単に売らないコツ
今回のキーワードは「長期投資」と「SNS情報」です
現代社会はTwitterやインスタグラムなどをはじめとするSNS社会です
SNSからは株価の変動や判断材料の情報などがいち早く私たちの元に届けられます
一見すると新鮮な情報は投資家にとって命であるようにも感じます
しかし、こちらの本はあえてSNSをみないようにしてみるのも良いと意見しています
どうしてSNSという有利な武器を捨て投資を行うのか、SNSで得られる情報との付き合い方を学ぶのにいい本です
かなりの良本だったので、皆さんにも読んでもらえるよう一生懸命レビューします
よろしくお願いします!
SNSの情報とどうやって付き合うか
SNSは背景の違う多くの人が情報を発信している
皆さんは投資におけるSNSはどういった立ち位置ですか?
素早く情報を得ることができるツール?
それとも色々なひとが投資の有利なやりかたを教えてくれる交流アプリ?
人それぞれの印象はあると思います
わたしもこの本を読む前までは、SNSは投資の手助けになるツールだと思っていました
しかし、SNSを見ていると「この株はいい!」「このやり方はいい!」など多種多様な意見がごちゃ混ぜ…
もちろん有益な情報はあるでしょうが、発信している人は10人10色です
さまざまな背景の人が情報発信をしています
その人なりに成功したやり方を真似しても、わたしたちが成功する保証はありませんよね?
ここを理解しておくことは悪いことではないハズです
学ぶことには使えますが、そのまま真似のはリスクがあるのを理解しないといけません
長期投資においては他人の取引歴は有害になる
この株はいまきてる!と言う情報も、私たち一般投資家に流れてくる頃には古い情報かもしれません。
つまり「3匹目以降のどじょう」であることを意識するべきです
ここ最近も、個人投資家:井村俊哉さんが富山第一銀行の株主になったと話題になりました
しかし、現時点でおそらく井村さんは買い占めを大方終わらせている
あとは情報を受け取った一般投資家が株価を吊り上げてくれるのを待っている
そうとは考えられないでしょうか?
株式投資においては、1匹目のどじょうがものすごく美味しいです
しかし、2匹目以降は慎重に判断しないと大損をもらう世界です
あなたが受け身で得た情報は、取り扱いに注意しないといつか大損をもらうかもしれません
そのために、SNSの情報はあえて見ないというのも一つの手だと本書では解説しています
特に長期投資家においては、SNSの情報(ほかの人が買った売ったと言う記録)で揺れる株価は売買の決め手になりません
それでは、長期投資は何を決め手に株の売買を行うのか?
①証券会社が提供しているスクリーニングを使って気になる企業をピックアップ
②詳しい企業分析で良い企業を見つける
③その上で指数を見ながら適切な株価で購入、そしてひたすら持ち続ける
これが良いのではないでしょうか?
もちろん、上で書いたことは簡単なことではありません
ですが簡単ではない、みんながやりたがらないことだからこそ大きなチャンスがある
みんなやってたらみんな大金持ちですからね
市場は常に正しいわけではない。暴落は大セールと心得る
効率的市場仮説という理論もあるが…
「株価はその時その時の情報を全て織り込んでいる」
効率的市場仮説はとても平たく言うとこんなところだとわたしは解釈しています
この仮説は、株式投資を数年やっているだけでも感じる部分がたくさんあります
悪材料が出ればすぐに株価は下がるし、サプライズニュースで株式市場は上下します。
ですが、完全に適応されているとも思っていません
今回のコロナショック後のように、ウィルスは終息しているか「不透明」でもバブルとなりました
割安成長株は、企業の成長があるか分析、投資することで利益を得る方法です
企業価値があるのであれば、株価は上がっているハズ
なぜか放置されている(むしろ不人気と言われるぐらい)の株を分析して投資するか判断すること
このような投資法は、効率的市場仮説が完璧に適応されていない利益を狙うものではないでしょうか
大暴落時には良い企業の株でさえ投げ売りされます
大暴落は株の大セールであること、周りと一緒に売るのではなく株を買い込むことが正解!
こんなふうに理解しておくことが大切です
事前の調査が暴落時の素早い動きに直結する
そして常に会社を分析して、株価の推移を大雑把にでも確認していないと暴落時に瞬時に買いの判断はできません。
しかし、暴落に合わせて買うことができればあとは長期保有しているだけです
底値近くで買うことができなくても、平常時より低い株価で買うことができた
ここが成功すれば、多少の株価の変動に悩まされることもありません
またその株を購入するまでに、かなりの分析をして自信を持って購入しているはずです
SNSで出てくる情報程度で売ってしまうようなことはない
そのぐらい会社の分析ができているとなおいいですね
売り方については、3〜5年の長いスパンかつ求めるリターンも2〜3倍程度にしておくとよいと書籍では紹介しています
スパンを長く持つことで複利の恩恵を多く受けること、リターンを少し低めに見積もることで投資対象を幅広く持てるとのことです
この辺りは10倍株を狙ってハイリスクハイリターンをとるか、書籍通りにするか好みが分かれるところ
どちらにせよ、長期目線での保有を前提とした企業分析が必要になります
また、長期投資を継続するためには多少の株価変動に惑わされない精神力、できるだけ低い株価の時に買うことのできる観察力が必要なのは変わりありませんね
SNSの情報よりも優良会社の情報を調べ尽くせ!
市場を予測するのは難しい。会社は身近なところからでも分析できる
日経平均などの指数がどちらに動いていくかを予測することは非常に難しいです
ここ最近では、日銀の黒田総裁の「金融緩和政策が終わるかもしれない!」ということで日経平均はぐっとさがりました
このように、政策や株主の心理で市場は私たちの意図していない方向に動いてしまいます(それを狙って割安成長投資をしていると言う側面もありますが)
しかし、企業の株価は業績がよくなれば、それに伴い上昇するのが一般的です
もちろん株式市場の空気(上がっているのか?下がっているのか?)に左右されるのもあります
ですが、あなたが能動的にできるのは企業分析、優良企業を探し出すことだけです
景気を操ることはできませんし、指を加えて見ていても優良株はやってきません
優良株を見つけるために行動し続けること、これが株式投資に成功する一番の近道なのではないでしょうか?
探し方のコツやスクリーニングの目安は書籍で紹介されています
是非とも読んでみてください
流動性リスクを負うことはメリットにもなる
最後に、個人的におおっ!?となったポイントを紹介します
株式投資では流動性リスクというものが存在します
株式売買では買い手と売り手が両方いて初めて売り買いできます
不人気な株では、どちらかが全くいないために自分の思い通りに株式を売買できないことがあります
株価が下がっても売れないということが起こるのです
そのため、割安成長株を分析していると明らかに売買が薄い、そんな株を見つけるかもしれません
短期投資であれば、自由に売買できない点はデメリットでしかありません
なんといってもスピード感が命であり、資金の売り買いをこなしてこその短期売買なのです
買っても売れないなら資金がないのと同じです。そもそも買えない場合は対象にすらなりません
しかし、長期投資で長く保有すると決めているのであれば、売れないと言うのはメリットとしてみることもできます
企業の成長性がわかっていても売りたくなるときはあるものです
最近の売り上げが悪い、不景気で資金を他に移したいなど売りたくなる理由はたくさんでてきます
ですが、流動性の低い不人気株をあえて選ぶことで売りたい欲を強制的におさえることができるのです。
もちろん、100株200株では流動性リスクに晒される確率は低いです
現実的には1万株などの話になるかもしれません
ですが、ゆっくりと買い集めてゆっくりと売り抜けることは、長期投資家の目指すべき姿だと私は思っています
まとめ・・・長期投資においてはSNSの情報に踊らされないこと
大切なのは企業の分析して自信を持つこと
本書を読んでいて感じたのは、一貫した企業分析の大切さ
企業分析が自分の中で自信を持てるほどできていれば、多くの余計な情報に晒されても株を持ち続けることができます
しかし、常日頃から情報に触れる機会があるとどうしても気持ちが揺らいでしまいます。
そんな時はあえてSNS断ちをしてみる、空いた時間を使って企業分析を一つしてみるというのはどうでしょうか?
短期投資家、長期投資家で使うツールは違います
自分の投資法にあったツールを活用して、2倍株や10倍株を見つけていきましょう!
今後とも、図書館やkindleで見つけた有益な本をレビューしていきます
本日はここまで。また次回お会いしましょう
それでは!
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