こんにちは。本日も気になったことをつらつらと書いていきます。
今回は少し雰囲気を変えてアニメ鑑賞レビューと参ります
平家の興亡を描いた作品のアニメ化
今回見たのは2022年1月12日から放送している「平家物語」というアニメです。
この物語は琵琶法師が記したとされる「平家物語」をなぞりながら作成されたアニメになります。
原作はなんとあの平家物語そのもの。
当然ながら現代人が訳した著書にはなりますが、オープニングでその文面が示されたときの字面がすごいです。
本編では琵琶法師その人ではなく、未来を視ることができる「びわ」という女の子の視点で進んでいきます。
未来が視えることで「びわ」は何を思い、人とどう関わり合いながら決まりきった結末を迎えるのか。
そんな気分で見るアニメのような気がします。
過去を視る、未来を視る者が今を生きる話
作中には、「びわ」の退避として過去の亡霊を視ることができる人物が登場します。
こちらもその亡霊を通して過去に起きた出来事を見ることができるようです。
この二人は対比でありながら、後か先のどちらかを「視る」ことができる点で共通しています。
そして、過去や未来を視ることができるということは現在の出来事に対して興味を失うという事象が隠れています。
つまり、今に生きることができない人間がどう今を輝かしく生きるのか。ここに私はこのアニメを見続ける価値があるように感じます。
まだ一話しか見ていませんが、良い作品のにおいがしますね
結末が分かっている物語をどう表現する?
今作はすでに完結している「平家物語」のanotherルート、もしくはそのサイドストーリーを描いていく作品と思います。
つまりは平家の滅亡というゴールが決まっている中で、どういう表現をして独自のアニメとして完結させるか、というところがキモになるのでしょう。
訳著通りにアニメを進めれば、それは日本昔ばなしそのものです。
しかし、あまりに外れた結末を書けばこの原作を採用する意味がなくなってしまう。
この境界線をどう攻めていくか、ここに注目したいところです。
このアニメを視聴して、登場人物について調べると理解が深まる点もよい題材だと思います。
また、未来が視える「びわ」の存在により、歴史を知らない視聴者も感情移入がしやすい点もGOOD。
勿論知っていれば「この人は今後こうなるけど…」とハラハラドキドキできますが、「びわ」がいることでこれを疑似的に体験できます。全視聴者にとても配慮されたアニメだと思います。
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今後も視聴したところでレビューを書いていきます。本日はここまで
それではまた
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